東京宝塚劇場にて、雪組公演
◎かんぽ生命ドリームシアター
幕末ロマン 壬生義士伝
~原作 浅田次郎「壬生義士伝」(文春文庫刊)
◎かんぽ生命ドリームシアター
ダイナミックショー
Music Revolution!
を観ました。
宝塚歌劇、雪組公演「壬生義士伝」、雪組トップスター望海風斗さんの全てが詰まった作品でした。
小説家、浅田次郎氏のベストセラー小説を原作とした作品。20年前に連載小説として執筆、2002年にドラマ化、2003年に映画化され、大ヒットを記録しました。武士としての義、家族への愛、そして友情という人間ドラマを凝縮した物語です。主演の吉村貫一郎役をテレビでは、渡辺 謙さん、映画では、中井貴一さんが、過去に演じていました。
宝塚歌劇化した浅田次郎作品は、宙組で「王妃の館」、今回、雪組で「壬生義士伝」と2回めです。
そして、最近では、ながやす巧さんの漫画本も出ています。原作を読み、漫画でも読んだ時、これを宝塚でやるなんて・・・と思っていました。でも、浅田次郎さんの小説から、「王妃の館」が、2017年に宙組で上演されました。そして、「新選組」を題材にした物語は、常に上演されています。近藤 勇、土方蔵三、斎藤 一、沖田総司と、どの方が主役になっても良い方々です。今回は、吉村貫一郎役、望海風斗さんが演じました。
宝塚歌劇で演じると全てが美しくなります!!泥臭いのに、望海風斗さんの演技の上手さで、どんどん引き込まれて、客席全体が、涙、涙・・・ですすり泣きの声が・・・
宝塚歌劇雪組公演「壬生義士伝」主な配役は、適材適所でしたね。脇役も存在感ある方々ばかりです。
◎吉村貫一郎 望海風斗 盛岡南部藩を脱藩し、新選組に入隊、故郷に仕送りし続ける。・・・人斬り場面は、神聖な宝塚舞台でこんなシーンがあるなんて・・・と思うほどのリアルな箇所。お金に関してしっかりとした望海風斗さんのセリフは笑えます。望海風斗さんにしか演じられない役だったと思います。
◎しづ/みよ 真彩希帆 しづ ・・吉村の妻。子育てをしつつ雫石で、夫の帰りを待つ/みよ・・・京の両替商・鍵屋の娘。八木家で、行儀見習い中。・・・なんと真彩希帆さんは、二役でした。しづの役は、本当にこんな衣装を着せちゃうのかと思うほど、真彩希帆さんには、可愛そうな役でした(笑)それに比べて、みよ役は、明るくて、真彩希帆さんには、合っていましたね。それにしても、前回の「20世紀号に乗って」、「ファントム」と、どんどん成長していますね。素晴らしいです。
◎大野次郎右衛門 彩風咲奈 寛一郎の幼馴染。足軽から出世し、南部藩差配役に。成長目まぐるしい彩風咲奈さん、また一段と大きくなって、包容力あって、素敵でしたね。生みの母役、梨花ますみさんとのシーンは、もう涙、涙でした。インタビューでも彩風咲奈さんが、梨花ますみさんの深い愛に包まれて、本当に心動かされたシーンだったそうです。
◎松木良順 凪七 瑠海 大日本帝国陸軍・軍医総監。かつては新選組の健康診断も行っていた。凪七瑠海さんは、立ち姿だけでも存在感がありますね。望海風斗さんとは、同期。宝塚音楽学校では、成績は、ずっと望海風斗さんが一番で最後に凪七瑠海さんが、一番になったとか。・・・同期同士の舞台って感極まるものがありますね。
◎ひさ 梨花ますみ 大野次郎右衛門の生みの母。前述しましたが、彩風咲奈さん演じる大野次郎右衛門の生みの母役。梨花ますみさんの存在感があの舞台を支えていると思いました。涙、涙でした。
◎谷三十郎 奏乃はると 新選組七番隊組長。弟・周平を近藤勇の養子にする。
◎松本登喜 千風カレン 松本良順の妻
◎土方蔵三 彩凪 翔 新選組・副長
◎斎藤一 朝美 絢 警視庁警部補、鹿鳴館を警備、元新選組三番隊組長・・・舞台では、初めから最後まで生き残り、一番おいしい役だったような気がします。朝美 絢さんの美しい出で立ちにうっとりとしながら観ていました(笑)
◎みつ 朝月希和 吉村の娘、後に医者となる大野千秋(大野次郎右衛門の息子)と結婚し、看護婦に・・・最後に吉村貫一郎の娘は、大野次郎右衛門の息子と結婚したのですね・・・とこの構成に涙でした(笑)
沖田総司 永久輝せあ 新選組一番隊組長・・・永久輝せあさんのご活躍が楽しみです。
この舞台は、宝塚劇場では観られなかったので、東京宝塚劇場で、あと2回観ます。楽しみです。
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